2013-08-09から1日間の記事一覧

(155)ハネケ映画を通して現代を考える(3)。『城』(全体的支配構造克服のテーゼ)

ハネケの『城』はカフカの小説(注1)を踏襲しており、「Kが到着したのは晩も遅くであった」とナーレションで語ることから始まる。 ハネケはインタビューで、複雑な内容ではシンプルに制作することが鉄則と述べているように、この映画は非常にシンプルに坦々と…