2019-01-01から1年間の記事一覧

(378) “救済なき世界”をそれでも生きる(1)

今年2019年最後のブログは、「“救済なき世界”をそれでも生きる」というタイトルがごく自然に浮かんできた。“救済なき世界を生きる”という思いは、既に薄々自らの心に形作られたものであるが、これまで救済なき世界を認めず、絶えず風車に突進するかのよ…

(377)違憲審査法廷創設(最終回)沈みゆく日本の危機をチャンスに変えるために・人間メルケル(最終回)地球を救う母への意欲

沈みゆく日本の危機をチャンスに変えるために 前回述べたように気候変動は現在の切実な問題であり、私の住むところでは地震や洪水はないところであるが、山麓なこともあって風が強く、最大風速60メートルを越える巨大台風の到来が益々頻繁になって行けば、…

(376)メルケル時代の終りから見えてくる世界(5)保守から社会民主に転換させた信条・違憲審査法廷創設の必要な理由(5)大洪水から学ばなくてはならないこと(自然形成による河川復元)

違憲審査法廷創設(5)・台風19号が投げかけた恐ろしい未来 今回の台風19号よる大洪水で台風進路にある殆どの河川が氾濫し、71河川で決壊した。その被害は夥しく、6万8000件の住宅が全半壊しただけでなく、避難を数日前から呼びかけ厳重警戒して…

(375)メルケル時代の終りから見えてくる世界(4)・違憲審査法廷創設の必要な理由(4)憲法を守ることで見えて来る希望ある未来(後編)

日本の希望ある未来を創るために 前回は福島原発事故無罪判決があり、その判決の不当性に怒りを感じ、思わずその危うさを書かずにはいられなかった。そしてその後誰かの内部告発らしき情報で、関西電力高浜原発の贈賄事件が発覚し、その巨額なお金は国民の電…

(374)メルケル時代の終りから見えてくる世界(3)・違憲審査法廷創設の必要な理由(3)憲法を守ることで見えて来る希望ある未来(中編)

福島原発事故判決に日本の未来はない 9月19日の福島原発事故強制刑事起訴裁判での原告無罪は、誰も責任を取らない無責任と責任が問われない仕組をまざまざと見せつけた。検察官役弁護士石田省三郎のネットや紙面での、「国の原子力行政をそんたくした判決…

(373)メルケル時代の終りから見えてくる世界(2)・違憲審査法廷創設の必要な理由(2)憲法を守ることで見えて来る希望ある未来(前編)

人間メルケル(2)氷の女王からマザーテレサへ変身したのか? メルケルが氷の女王とか鉄の女と言われる切欠は、このフィルムでも次回描かれるが、彼女の育て親であるヘルムート・コールの不正献金疑惑の際コールの功罪を、正直に全国紙に公表した時から始ま…

(372)メルケル時代の終りから見えてくる世界(1)・違憲審査法廷創設の必要な理由(1)大本営東芝王国の末路が語るもの

メルケル時代の終りから見えてくる世界(1) 今年 2019年7月17日に放映されたZDFフィルム作品『人間メルケル・メルケルのレジスタンス』は、メルケル時代の終りを見据えて、ドイツ、そして世界が何処へ行こうとしているか、何処へ向かうべきなの…

(371)憲法改正ではなく最高裁判所の違憲審査専門部局創設を!・ドイツから学ぶ未来(14)官僚支配から官僚奉仕へ(6)・世界が手本とする基本法

世界が手本とする基本法 私の見た動画61『ZDF『最上の憲法基本法3-3」 - YouTube 基本法作成では、議会評議会は「戦争準備は基本法で禁じられ、それ故戦争と称されるはものは、処罰されなくてはなりません。その他全ての戦争武器製造も処罰されるべ…

(370)司法官僚支配を正せ・ドイツから学ぶ未来(13)ワイマール共和国(官僚支配)からドイツ連邦共和国(官僚奉仕)への民主的革命(5)

あせ 変えなくてはならないのは司法官僚支配 第九条【戦争放棄、軍備及び交戦権の否認】 第一項 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、 国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久…

(369)ドイツから学ぶ未来(12)ワイマール共和国(官僚支配)からドイツ連邦共和国(官僚奉仕)への民主的革命(4)国家は国民のために仕えなくてはならない

国家は国民のために仕えなくてはならない 前回『基本法70周年・世界の最上の憲法であり得るか』(ZDF6月6日放送)を次回から載せると言ったが、このフィルムを字幕を訳しながら詳しく見て行くと、70年後の今、いかに基本法がドイツの国民に愛され、素晴…

(368)ドイツから学ぶ未来(11)ワイマール共和国(官僚支配)からドイツ連邦共和国(官僚奉仕)への民主的革命(3)・何故エネルギー自給に拘るのか

ワイマール共和国(官僚支配)からドイツ連邦共和国(官僚奉仕)への民主的革命(3) 前回は、ワイマール共和国の官僚支配がヒトラーを出現させたことを述べたが、官僚一人一人はアイヒマンに見るように、政令によってナチス政府に滅私奉公する小市民像しか…

(367)ドイツから学ぶ未来(10)何故農的暮らしに拘るのか・ワイマール共和国(官僚支配)からドイツ連邦共和国(官僚奉仕)への民主的革命(2)

ワイマール共和国(官僚支配)からドイツ連邦共和国(官僚奉仕)への民主的革命(2)</ifra前回ドイツ帝国からワイマール共和国への革命においても、当初から官僚支配は継続されていたことを述べた。<br />それは林健太郎の名著『…

ドイツから学ぼう(366)ドイツから学ぶ未来(9)ワイマール共和国(官僚支配)からドイツ連邦共和国(官僚奉仕)への民主的革命(1)

私にとって令和に突入した五月の一か月は、育てた苗の田植と畑の草取に追われるだけでなく、雪害の点検のため400キロも離れた妙高へ出かけたりで、大変な令和始まりの一か月だった。それでも娘との手作業で田植も無事終わり、上の写真のように清々しく除…

ドイツから学ぼう(365)ドイツから学ぶ未来(8)令和が求めるもの・ガブリエル倫理トーク(13)遺伝子組み換え食品

5月6日投稿 令和が求めるもの 長い間帯状疱疹で農作業を休んでいたが、自然は待ってくれないため急速に育ち始めた作物の草取りや土寄せ、そして稲の苗箱作りに追われている間に、あっという間に平成から令和に入っていた。上の私の見た動画59を見れば一目…

ドイツから学ぼう(364)ドイツから学ぶ未来(7)終活を考える後編・戦後の障害者福祉後編・ガブリエル倫理トーク(12)お金への求望

4月19日投稿 終活を考える後編 私が帯状疱疹を発症してから、彼是三週間を過ぎた。既に一週間前には痛みも和らぎ、発疹は小さく黒くかさぶたとなり、現在では歩くとき腿の付け根が少し痛いことと、寝る時多少痛みを感ずるまでに良くなって来ている。そして今…

ドイツから学ぼう(363)ドイツから学ぶ未来(6)戦後の障害者福祉・終活を考える前編

4月6日投稿 終活を考える 前編 私の忌み嫌う言葉に、人生の終わりを閉じるにあたって一連の備える活動を意味する終活がある。しかし先日から左腰がこれまで経験したことのない痛みがあり、風邪やインフルエンザには抗生物質を出さないと謳っている、最低限…

ドイツから学ぼう(362)ドイツから学ぶ未来(5)ドイツから見た戦後の日本教育後編・マルクス・ガブリエルの倫理トーク(9)自由の責任、(10)自然破壊

3月11日登校 ドイツから見た戦後の日本教育後編 日本の戦後教育は、私の見た動画57前編の終わりで見るように、財界からのエリート要請に従い、学校が能力主義という競争原理によって序列化されて行き、戦後教育の「国家が教育のために奉仕」する理念が、…

ドイツから学ぼう(361)ドイツから学ぶ未来(4)ドイツから見た戦後の日本教育・マルクス・ガブリエルの倫理トーク7ヘイトスピーチ、8不公正な報酬

2月28日投稿 ドイツから見た戦後の日本教育 前編 2016年1月に放送された公共放送NHKの戦後史証言・日本人は何を目指してきたのか、「未来への選択・第5回教育」は理想を目指した国民のための教育が、戦前のように国家のための教育へ変節されていくさま…

ドイツから学ぼう(360)ドイツから学ぶ未来(3〉米中覇権のなかでの希望(倫理による世界再構築)・マルクス・ガブリエルの倫理トーク5避難民、6動物実験

2月10日登校ブログ(移転の理由により) 米中覇権のなかでの希望(倫理による世界再構築) 1月19日のNHKスペシャル『アメリカVS.中国 “未来の覇権争い”が始まった』は、アメリカと中国の貿易摩擦が益々拡大するなかで米中覇権争いを驚くほどリアルに描き…

(359)ドイツから学ぶ未来(2)市民エネルギー転換への道標・尊厳最優先のともに生きる社会(マルクス・ガブリエルの倫理トーク3偏見、4トランプ)

ドイツから学ぶ未来(2)市民エネルギー転換への道標ここ鈴鹿山麓の冬も暦の上では大寒を過ぎ、春へ温かい陽射しへの期待が実感されるようになって来た。 ここでも雪は降るが殆ど積もることはなく、毎朝山の畑へ野菜の収穫に出かけれることは、今の自分にと…

(358)ドイツから学ぶ未来(1)ドイツ社会、そして世界を変えるガブリエルの新実存主義

ここ鈴鹿山麓も時々雪が降るが二三日後には融けてくれるので、妙高山麓での凍てつくような寒さのなかで、毎日除雪に明け暮れていた者にとっては本当に有難い新年の始まりである。 もっともそうした有難さも、気候変動の問題として考える時有難さでは済まなく…

(357)2019年新しい年のメルケル初頭挨拶が投げかけるもの

私にとっても2018年は様々なことがあったが、新たな年を志をより高くして、無事に迎えれたのは有難く、森羅万象に感謝す思いと、困難に打ち克つ願いで、写真に見るようにヤドリギを玄関に飾った。 ドイツではヤドリギを飾るのは珍しくなく、古代ケルト人…