2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

(117)ドイツの今を考える。(12)エコロジーが人類の未来を開く

既に述べた緑の党創設時の綱領に掲げられた4つの原理は、今や世界の危機を救う鍵であり、特に産業社会のエコロジー的(第1の原理)転換なくしては人類の未来は開かれないと言っても過言ではない(注3)。 何故なら国連の政府間パネルの2007年第4次評…

(116)ドイツの今を考える。(11)海賊党の急成長が投げかけるもの

海賊党の設立は2006年としても、ドイツの政治舞台に登場したのは2011年9月のベルリン市(州)議会選挙からであった。 ベルリンでは8、9パーセントの高い得票率で15議席を得、今年2012年3月のザールラント州議会選挙では7、4パーセントの…

(115)ドイツの今を考える。(10)自由民主党FDPの栄光と凋落が物語るもの

ドイツの自由民主党FDPが2009年の連邦選挙で14,6パーセントの得票率を獲得し、黒(キリスト教民主同盟)と黄色(自由民主党)の連立勝利宣言がなされた時、党首キド・ウェスターヴェレの顔は栄光に輝いていた。 しかしその直後の連邦議会でウェスタ…

(114)ドイツの今を考える。(9)緑の党の連邦首相誕生は可能か 後編

1999年5月13日緑の党大会で3月から始まっていたNATOによるユーゴ空爆が容認され(無条件停止318票、容認一時停止412票)、外務大臣を兼ねるヨシュカ・フィッシャー党首に戦争犯罪人として赤いカラーボールが投げつけられた時(鼓膜に損傷を負…