2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧
日本の産業は既に90年代には、韓国、台湾、そして中国などの追い上げで行き詰り、安くて質のよい大量生産による日本産業は終焉に向けて背走を始めたと言っても過言ではない。 確かに「失われた10年」の後数字だけを見れば、新自由主義を推し進めた小泉政…
日本の政治は、政治家が選挙の際は国民の側を向き国民の利益を公約するが、選挙後は官僚の助けなくしては政治が機能しなくなることから、結局丸投げとなる。 官僚は常に国民の利益より産業の利益を優先することから、次の選挙では裏切られたと怒る国民は、媚…
今回は地域主権型道州制を掲げ日本の新しいかたちを求めた「みんなの党のアジェンダ2010」を検証することで、日本の新しいかたちの展望に繋げたい。みんなの党が掲げる「アジェンダ(行動計画)2010」では、議員数の大幅削減や報酬の引き下げ、そし…
経済産業省の官僚古賀茂明の勇気ある反乱は、民主党が財務省に屈し国民を裏切ったこともあって、一世を風靡したといっても過言ではない。 彼が評価されたのは、『権力中枢の崩壊』を世にだすことで、権力の中枢がメルトダウンを起こしており、既に腐り始めて…
10月15日の先週の土曜日に、ニューヨーク、ワシントン、ロスアンゼルスなどのアメリカの「99パーセントデモ」に連帯して、ドイツでも全土の50都市で行われ、金融中心都市フランクフルトでは5000人、首都ベルリンでは10000人を超える市民が…
日本農業の再生を実現するためには、既に述べたように権限をすべて地方政府に委譲させ、各地方政府が地域独自の環境保全型農業計画に基づく農家個別補償制度を競い合うことが重要である。 しかし現在の農業鎖国ともいうべき101種類の主要食料品の200パ…
少なくともEUが競争原理を最優先する新自由主義の「リスボン戦略」を採択するまで、ドイツのミルク農家も地域の美しい景観のなかで理想的な豊かな暮らしを謳歌していた。 しかしEUがこれまで適正なルールとなっていたミルク調整を2015年の廃止を決め…
現在の日本の農家個別補償制度はドイツなどの制度を外見的に真似ているにも関わらず、長年食管制度で甘い汁を吸ってきた官僚に丸投げであることから、既に私の農的暮らしを踏まえて述べたようにお金のバラマキ以外の何者でもない。それは公表されている茨城…
少なくとも2005年までのドイツの農業は農産物の自給を達成するだけでなく、国土の55パーセントを占める農地を美しい田園景観とし、地域の要となっていた。 このような豊かな農業も1960年代始めには、途上国での農業の近代化を通して農産物価格が著…
日本の農業が衰退を加速するなかで、『日本は世界5位の農業大国』(淺川芳裕 2010年)や『農協の大罪』(山下一仁 2009年)などの本が一斉を風靡した。『日本は世界5位の農業大国』では、2005年の日本の国内農業生産額が826億ドルであり、…
私自身今から25年ほど前に妙高に移り住み、黒姫山の麓で有機農業に取り組んだ。 既に周辺の畑作農業は蕎麦の栽培以外は殆ど破綻していたことから、タダ同前で貸してもらうことができた。 しかし田は補助金と高い米価を維持する食管制度で、農家にとって打…
地域の未来産業の枠組みは再生エネルギーを基軸とした産業であり、それは地域分散型の太陽光燃料への転換であり、脱原発を契機としてバイオマスから植物化学産業へと限りなく発展していくだろう。 権限が国から委譲された地方政府は、その第一歩として電力発…