2015-01-01から1年間の記事一覧

(277)世界危機第15回『地球2100年7−7』(希望ある未来提言)・成長至上主義が日本を滅ぼす5(政治の責任と公正な民意育成が創る希望ある未来)

『地球2100年』の希望ある未来提言 ABC放送2009年制作の『地球2100年』は前回述べたように、今回のフィルムではルーシー物語の検証と視点に立って、登場する専門家たちは現在の危機に真剣に向き合うことこそが現在の危機を回避するだけでなく…

(276)世界危機第14回『地球2100年7−6』(ABC放送の制作意図)・成長至上主義が日本を滅ぼす4(2016年歴史的転換点の根拠)

現代文明崩壊から見えてくる制作意図 今回のフィルムは主人公ルーシーの夫ジョシュ(巨大壁プロジェクトの技術リーダー)の英雄死から始まる。 巨大台風のニューヨーク直撃は大部分の地区を水没させただけでなく、グリーンランドなどの永久凍土融解で地球温…

(275)世界危機第13回『地球2100年7−5』(地球冷却技術行使)・成長至上主義が日本を滅ぼす3(2016年の歴史的転換点)

2070年地球温暖化は予想された最悪のシナリオで進行するだけでなく、北極やグリーンランドの永久凍土が溶け出したことから、温室効果が二酸化炭素の20倍を超えるメタンの大量放出で激化し(既に4度の上昇で3フィートの海面上昇)、さらに10年以内…

(274)世界危機第12回『地球2100年7−4』(希望への旅路)・成長至上主義が日本を滅ぼす2(詐欺もどきのプロパガンダ)

イエローサブマリンが現実化するなかでの希望への旅路 ビートルズ制作のアニメ映画『イエローサブマリン』では、イエローサブマリン(生き物)が在るものすべてを吸い込み、最後には自らもなくなるストーリーであった。 そのように世界も自ら滅ぶことが20…

(273)世界危機第11回『地球2100年7−3』(文明滅亡の示唆)・成長至上主義が日本を滅ぼす1

フィルムの第三回は、帰れない分岐点2015年を渡った主人公の少女ルーシーが2030年には20代に成長している。 温暖化の進行で食料や生活必需品の高騰が日常茶飯事となり、干ばつによる市民の水不足が深刻になり、社会にポジティブに生きようとするル…

(272)世界危機第10回『地球2100年7−2』(帰らざるCOP21)・不正が生み出す危機6(世界危機解決策)

カエル寓話が悔恨する戻ることができない分岐点(帰らざるCOP21) 第二回フィルムでは現在過行く2015年を、戻ることができない決定的な分岐点として捉えている。 このフィルムでの6年後の未来である2015年に、世界の全ての国が危機を回避を願…

(271)世界危機第九回・『地球2100年7−1』・不正が生み出す危機5(力によっては何も解決しない)

ABC放送が世界に訴える世界危機『地球2100年』『地球2100年』は、住宅ローンに始まる世界バブルで自ら造りだした2008年の世界金融危機を受けて、ABC放送が世界的に権威ある専門家の裏付けに基づいて2009年に制作し、世界に公表した映…

(270)世界危機第八回・バングラ再訪3(子供たちにもらった勇気)・不正が生み出す危機4(規範の道具化による不正容認)

最終回のフィルムのラストで子供たちからの「サンキュー」という感謝に答えて、今私がしなくてはならないことは、世界をガラス張りに開くことであり、そのために日本、そして世界に公正、公開、責任の構築を求めていくことだと思う。 もちろんそれがどれ程遠…

(269)世界危機第七回・バングラ再訪2(支援者の殺されるわけ)・不正が生み出す危機3(ガラス張り、公正、責任が求められなくてはならない)

異国の旅では、絶えず話しかけられ、絶えず言葉を捲くし立てているにもかかわらず恐ろしく閉ざされており、現在のような弱肉強食の世界では弱者の救済を掲げているにもかかわらず、ともすれば事件へと巻き込まれない。 9月14日も、一つ間違えば事件に巻き…

(268)地球温暖化から見えてくる世界危機第六回・私のガラス張りのバングラ再訪(動画1)・不正が生み出す危機(2)

既に述べたように私のバングラディシュ再訪を思い立たのは、ZDFの『ノアの洪水の再来』で既に島や浜辺が海に呑み込まれていくだけでなく、ヒマラヤ山脈の氷河融解と豪雨で洪水が頻発する状況を見てからだった。 再訪を決めると、40年前空港の政府係官(…

(267)地球温暖化から見えてくる世界危機第五回 『2032年のバングラディシュ』・・不正が生み出す危機(1)

2032年から見えて來る東京、ニューヨーク壊滅 第五回「2032年のバングラディシュ」フィルム(最終回)では、全く気候変動に責任のないバングラディシュの何百万人もの人たちが避難難民となって背をわなくてならないことに、世界の不正義を感ぜずには…

(266)地球温暖化から見えて來る世界危機ー第四回バングラ・・集団自衛権強行の構図は同じ構図だ!後編VW不正が物語る全て

フィルムで見るようにバングラディシュの洪水に苦しむ人たちは経験なモスリム信者であり、いずれアラーの神が自然のバランスを取り戻してくれると信じている。このフィルムで献身的に支援するパトリシア・ハイデッカーは「世界は自然のバランスを失っている…

(265)地球温暖化から見えてくる世界危機・・第三回バングラの貧困拡大から大洪水加速、そして集団自衛権強行は同じ構図だ!中編

40年前のバングラディシュでは雨季に一階部分が水に漬かることはあっても、ヒマラヤ山脈を源とするガンジス河支流の氾濫が引き起こす洪水は上のZDFフィルムで述べていたように15年に一度起きる程度であった。 しかしフィルムの2007年のシーラジガ…

(264)地球温暖化から見えてくる世界危機・・第二回バングラの貧困拡大から大洪水加速、そして集団自衛権強行は同じ構図だ!前編

第二回のZDFフィルムでは2007年当時において、既にグリンランドの冬はこの15年間で5度も温度が上昇し、地球温暖化が加速している実態が第一人者のコンラド・ステファン教授を通して語られる。 ステファン教授によればCOP報告書では氷河の融解し…

(263)ドイツの未来シナリオから見た現在の世界危機・・第一回私の脳裏に封印されていたバングラディシュ

40年間脳裏に閉じ込めてあったバングラディシュが蘇えったのは、上のZDFフィルムを見た時に始まった。 すなわち科学データに基づく2032年のドイツのケルン市では洪水による水没と戦っているが、既に現在のバングラディシュでは気候変動の進行で雨季…

(262)カントの理想実現(20最終回)・明日なき世界を救う道(4)・エネルギー転換による希望ある未来

『ヨーロッパは維持できるか?』第四回一つの経済政府 最終回のフィルムでは、冒頭で英国の右翼から左翼に至るまでEU離脱を望む実態が描かれる。 このようなEU崩壊の危機に前回登場したヘルフリード・ミュンクラー教授は、「ヨーロッパ統合のプロセスに…

(261)カントの理想実現(19)・今ギリシャが世界に問うもの(3)・欲望の道具と化した理性

『ヨーロッパは維持できるか?』第三回壊れていくヨーロッパへの対処 フイルムが描く現在のEU連合の始まりであるヨーロッパ石炭鉄鋼共同体は、石炭と鉄が当時の富の原動力であると同時に、戦争に不可欠であったことから、6か国のヨーロッパ共同体で共有し…

(260)カントの理想実現(18)・今ギリシャが世界に問うもの(2)・均等な豊かさへの道

第二回フィルムで見るように、現在スペインでもギリシャ市民がたどった同じ選択がなされようとしている。 このまま北と南に亀裂させている本質的な問題に取り組まないなら、将来的にEUの崩壊は明白であり、世界の明日はないと言えるだろう。明日なき世界を…

(259)カントの理想実現(17)・ギリシャが今世界に問うもの(1)・明日なき世界を救う道(1)

『ヨーロッパは維持できるのか?』第一回露わにされたEU亀裂(4回シリーズ)7月15日にZDFズームが放映した上のフィルム『ヨーロッパは維持できるのか?』の解説では、この数か月ギリシャ債務危機でEUサミット会議が繰り返され、ギリシャに構造改…

(258)カントの理想実現(16)・2050年の未来・人類に未来はあるのか・日本の不当債務

インダストリー4.0の地平線(6)・富の蓄積など不必要な豊かな未来 上の動画は、シーメンスがエネルギー転換によって描く本『2050年の未来』を紹介するフィルムである。 そこでは、エネルギー問題や老人大国化が進むドイツの問題だけでなく、気候変…

(257)カントの理想実現(15)・インダストリー4.0(5)・何故戦争が求めらるか後編

インダストリー4.0の地平線(5)・シーメンスの描く未来 福島原発事故によってドイツが脱原発を選択したことで、原子炉世界最大メーカーのシーメンスは、政府の莫大な支援なくしては最早経済的に成り立たない産業と認識していたことから、すぐさまフラン…

(256)カントの理想実現(14)・インダストリー4.0の地平線(4)・何故戦争が求められるのか中編

先駆者ボッシュ(過去の俯瞰から見えてくるもの)ロバート・ボッシュは若い頃動物や植物などの自然科学を学びたいと思っていたと伝えられているが、父親の要請で機械工場の見習い工として修業した。 上の動画でも述べられているように、産業革命という機械導…

(255)カントの理想実現(13)・インダストリー4.0の地平線(3)世界のボッシュが求めるもの・何故戦争が求められるのか前篇

上のドイツを象徴する企業ボッシュの製作した『インダストリー4.0』を見ると、具体的に第4の産業革命の柱であるサイバー・フィジカル・システムは、インターネット利用で人と機械が協調的に一体化するシステムであるとわかるだろう。ドイツを代表する企…

(254)カントの理想実現(12)インダストリー4.0の地平線(2)二つの転換とは・隅谷三喜男先生が希求した東アジア平和共同体

前回のインダストリー4.0の地平線(1)動画では、ドイツのインダストリー4.0は現代のデジタル技術を人間と協調させ、万人の幸せをもたらすものだ紹介していた。 今回のドイツ経済エネルギー省の動画では、そのインダストリー4.0を立ち上げたドイツ…

(253)カントの理想実現(11)インダストリー4.0の地平線(1)・秘密が戦争国家、翼賛体制国家をつくる

ドイツ政府の産業戦略インダストリー4.0は決して新しいものではなく、戦後のベルトコンベア式の大量生産「労働の非人間化」を拒み、「人間中心の生産方式(マイスター指導のグループ作業によるボルボ方式)」の延長上にあると言えよう。 しいて大きな変化…

(252)カントの理想実現(10)風力発電機シンドロームは事実なのか?・永遠平和から見た道徳と政治の対立

上の動画のシェーネックの風力発電パーク建設では、建設計画が持ち上がると早期から住民の間で議論がなされ、住民の合意を得ようとしている。 すなわち少数の反対派住民の騒音被害や景観破壊の心配意見を多数決原理で押し切るのではなく、むしろ合意を求めて…

(251)カントの理想実現(9)地域自治体の自然エネルギー完全自給(2)・何が日本の地域をダメにしているか(ノーモアユウバリ)

風力ハイブリッド電力完全自給から見えて来る世界 上の動画で見るように、自治体のエネルギー完全自給は最早私たちの直ぐそこまで来ていることがわかる。 何故なら前回のドイツの北端ニーベル町では、5基の3メガワットの風力発電によって自治体で使用する…

(250)カントの理想実現(8)地域自治体の自然エネルギー完全自給が世界を変える(1)・なぜ「核なき世界」NPTは実現しないのか!

動画『地方自治体のエネルギー完全自給』上の動画に見るように、ドイツではエネルギー転換によって自然エネルギー100%以上の自治体が増え続けている。 描かれているニーベル町はドイツ北端のノールドフリースランド郡(人口16万1923人)にある人口…

(249)カントの理想実現(7)戦争法案政府決定への危惧(平和省が希求する戦争)・打開策はあるのか?

5月14日ハンブルグ夕刊新聞よりジョージオーエルの書いた『1984年』では、ファシズム国家オセアニアの三つのスローガンは、「戦争は平和である」、「自由は屈従である」、「無知は力である」からなっており、平和省は平和実現のために絶えず戦争を拡…

(248)カントの理想を早急に実現しなくてはならない世界(6)・家庭での電力完全自給が永遠平和を実現する(2)・巨大企業支配は続くのか?

[https://www.youtube.com/watch?v=apOIxJlrDYE&feature=youtu.be:title=動画『4大電力のプロシューマ戦略』] (2)ドイツ4大電力企業の生残りを賭けたプロシューマ戦略 上のSENEC宣伝動画に見るように、4大電力企業は子会社TENNET(E.on…