2015-01-01から1年間の記事一覧
『地球2100年』の希望ある未来提言 ABC放送2009年制作の『地球2100年』は前回述べたように、今回のフィルムではルーシー物語の検証と視点に立って、登場する専門家たちは現在の危機に真剣に向き合うことこそが現在の危機を回避するだけでなく…
現代文明崩壊から見えてくる制作意図 今回のフィルムは主人公ルーシーの夫ジョシュ(巨大壁プロジェクトの技術リーダー)の英雄死から始まる。 巨大台風のニューヨーク直撃は大部分の地区を水没させただけでなく、グリーンランドなどの永久凍土融解で地球温…
2070年地球温暖化は予想された最悪のシナリオで進行するだけでなく、北極やグリーンランドの永久凍土が溶け出したことから、温室効果が二酸化炭素の20倍を超えるメタンの大量放出で激化し(既に4度の上昇で3フィートの海面上昇)、さらに10年以内…
イエローサブマリンが現実化するなかでの希望への旅路 ビートルズ制作のアニメ映画『イエローサブマリン』では、イエローサブマリン(生き物)が在るものすべてを吸い込み、最後には自らもなくなるストーリーであった。 そのように世界も自ら滅ぶことが20…
フィルムの第三回は、帰れない分岐点2015年を渡った主人公の少女ルーシーが2030年には20代に成長している。 温暖化の進行で食料や生活必需品の高騰が日常茶飯事となり、干ばつによる市民の水不足が深刻になり、社会にポジティブに生きようとするル…
カエル寓話が悔恨する戻ることができない分岐点(帰らざるCOP21) 第二回フィルムでは現在過行く2015年を、戻ることができない決定的な分岐点として捉えている。 このフィルムでの6年後の未来である2015年に、世界の全ての国が危機を回避を願…
ABC放送が世界に訴える世界危機『地球2100年』『地球2100年』は、住宅ローンに始まる世界バブルで自ら造りだした2008年の世界金融危機を受けて、ABC放送が世界的に権威ある専門家の裏付けに基づいて2009年に制作し、世界に公表した映…
最終回のフィルムのラストで子供たちからの「サンキュー」という感謝に答えて、今私がしなくてはならないことは、世界をガラス張りに開くことであり、そのために日本、そして世界に公正、公開、責任の構築を求めていくことだと思う。 もちろんそれがどれ程遠…
異国の旅では、絶えず話しかけられ、絶えず言葉を捲くし立てているにもかかわらず恐ろしく閉ざされており、現在のような弱肉強食の世界では弱者の救済を掲げているにもかかわらず、ともすれば事件へと巻き込まれない。 9月14日も、一つ間違えば事件に巻き…
既に述べたように私のバングラディシュ再訪を思い立たのは、ZDFの『ノアの洪水の再来』で既に島や浜辺が海に呑み込まれていくだけでなく、ヒマラヤ山脈の氷河融解と豪雨で洪水が頻発する状況を見てからだった。 再訪を決めると、40年前空港の政府係官(…
2032年から見えて來る東京、ニューヨーク壊滅 第五回「2032年のバングラディシュ」フィルム(最終回)では、全く気候変動に責任のないバングラディシュの何百万人もの人たちが避難難民となって背をわなくてならないことに、世界の不正義を感ぜずには…
フィルムで見るようにバングラディシュの洪水に苦しむ人たちは経験なモスリム信者であり、いずれアラーの神が自然のバランスを取り戻してくれると信じている。このフィルムで献身的に支援するパトリシア・ハイデッカーは「世界は自然のバランスを失っている…
40年前のバングラディシュでは雨季に一階部分が水に漬かることはあっても、ヒマラヤ山脈を源とするガンジス河支流の氾濫が引き起こす洪水は上のZDFフィルムで述べていたように15年に一度起きる程度であった。 しかしフィルムの2007年のシーラジガ…
第二回のZDFフィルムでは2007年当時において、既にグリンランドの冬はこの15年間で5度も温度が上昇し、地球温暖化が加速している実態が第一人者のコンラド・ステファン教授を通して語られる。 ステファン教授によればCOP報告書では氷河の融解し…
40年間脳裏に閉じ込めてあったバングラディシュが蘇えったのは、上のZDFフィルムを見た時に始まった。 すなわち科学データに基づく2032年のドイツのケルン市では洪水による水没と戦っているが、既に現在のバングラディシュでは気候変動の進行で雨季…
『ヨーロッパは維持できるか?』第四回一つの経済政府 最終回のフィルムでは、冒頭で英国の右翼から左翼に至るまでEU離脱を望む実態が描かれる。 このようなEU崩壊の危機に前回登場したヘルフリード・ミュンクラー教授は、「ヨーロッパ統合のプロセスに…
『ヨーロッパは維持できるか?』第三回壊れていくヨーロッパへの対処 フイルムが描く現在のEU連合の始まりであるヨーロッパ石炭鉄鋼共同体は、石炭と鉄が当時の富の原動力であると同時に、戦争に不可欠であったことから、6か国のヨーロッパ共同体で共有し…
第二回フィルムで見るように、現在スペインでもギリシャ市民がたどった同じ選択がなされようとしている。 このまま北と南に亀裂させている本質的な問題に取り組まないなら、将来的にEUの崩壊は明白であり、世界の明日はないと言えるだろう。明日なき世界を…
『ヨーロッパは維持できるのか?』第一回露わにされたEU亀裂(4回シリーズ)7月15日にZDFズームが放映した上のフィルム『ヨーロッパは維持できるのか?』の解説では、この数か月ギリシャ債務危機でEUサミット会議が繰り返され、ギリシャに構造改…
インダストリー4.0の地平線(6)・富の蓄積など不必要な豊かな未来 上の動画は、シーメンスがエネルギー転換によって描く本『2050年の未来』を紹介するフィルムである。 そこでは、エネルギー問題や老人大国化が進むドイツの問題だけでなく、気候変…
インダストリー4.0の地平線(5)・シーメンスの描く未来 福島原発事故によってドイツが脱原発を選択したことで、原子炉世界最大メーカーのシーメンスは、政府の莫大な支援なくしては最早経済的に成り立たない産業と認識していたことから、すぐさまフラン…
先駆者ボッシュ(過去の俯瞰から見えてくるもの)ロバート・ボッシュは若い頃動物や植物などの自然科学を学びたいと思っていたと伝えられているが、父親の要請で機械工場の見習い工として修業した。 上の動画でも述べられているように、産業革命という機械導…
上のドイツを象徴する企業ボッシュの製作した『インダストリー4.0』を見ると、具体的に第4の産業革命の柱であるサイバー・フィジカル・システムは、インターネット利用で人と機械が協調的に一体化するシステムであるとわかるだろう。ドイツを代表する企…
前回のインダストリー4.0の地平線(1)動画では、ドイツのインダストリー4.0は現代のデジタル技術を人間と協調させ、万人の幸せをもたらすものだ紹介していた。 今回のドイツ経済エネルギー省の動画では、そのインダストリー4.0を立ち上げたドイツ…
ドイツ政府の産業戦略インダストリー4.0は決して新しいものではなく、戦後のベルトコンベア式の大量生産「労働の非人間化」を拒み、「人間中心の生産方式(マイスター指導のグループ作業によるボルボ方式)」の延長上にあると言えよう。 しいて大きな変化…
上の動画のシェーネックの風力発電パーク建設では、建設計画が持ち上がると早期から住民の間で議論がなされ、住民の合意を得ようとしている。 すなわち少数の反対派住民の騒音被害や景観破壊の心配意見を多数決原理で押し切るのではなく、むしろ合意を求めて…
風力ハイブリッド電力完全自給から見えて来る世界 上の動画で見るように、自治体のエネルギー完全自給は最早私たちの直ぐそこまで来ていることがわかる。 何故なら前回のドイツの北端ニーベル町では、5基の3メガワットの風力発電によって自治体で使用する…
動画『地方自治体のエネルギー完全自給』上の動画に見るように、ドイツではエネルギー転換によって自然エネルギー100%以上の自治体が増え続けている。 描かれているニーベル町はドイツ北端のノールドフリースランド郡(人口16万1923人)にある人口…
5月14日ハンブルグ夕刊新聞よりジョージオーエルの書いた『1984年』では、ファシズム国家オセアニアの三つのスローガンは、「戦争は平和である」、「自由は屈従である」、「無知は力である」からなっており、平和省は平和実現のために絶えず戦争を拡…
[https://www.youtube.com/watch?v=apOIxJlrDYE&feature=youtu.be:title=動画『4大電力のプロシューマ戦略』] (2)ドイツ4大電力企業の生残りを賭けたプロシューマ戦略 上のSENEC宣伝動画に見るように、4大電力企業は子会社TENNET(E.on…