2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

(126)映画が抉り出す真実(4)学生運動家が強者へ変身するテーゼ(『ベルリン、僕らの革命』)

アルジェリア人質事件が世界を震撼させている。 多くの多国籍の人たちが人質にされているなかで人道措置が配慮されず、有無を言わさず強行攻撃なされたことに、世界は驚愕し怒っている。 確かにテロリストの要求や身代金支払いを受け入れれば、前例となりま…

(125)映画が抉り出す真実(3)監視社会克服の切札とは(『善き人のためのソナタ』、『一番美しく』)

大阪市の高校での体罰による生徒自殺が日本中を駆け回っている。 教育評論家尾木直樹が週刊NHKニュース深読みで述べるように、体罰などの問題で教育委員会は現場の高校校長に丸投げであり、校長は競争原理の成功者である当事者教師に丸投げであり、当事者教…

(124)映画が抉り出す真実(2)戦争犯罪の真実とは(『キャタピラー』、『サラエボの花』)

1月3日のニューヨークタイムズは安部首相の旧日本軍による慰安婦の強制性を認めた「河野談話」見直しを、「日本の歴史を否定する新たな試み」(Another Attemptto to Deny Japan’s History)というタイトルで戦争犯罪を否定する重大な過ちであり、恥ずべき衝…

(123)映画が抉り出す真実(1)『白バラの祈り』とハシズム

ハシズム(橋下イズム)が若い人たちや陽の当たらない人たちに絶賛され拡がって行くなかで、私の脳裏に蘇ってきたのはドイツ映画『白バラの祈りーゾフィー・ショル最後の日々』(注1動画)のゲシュタポ尋問官モーアの台詞であった。 「君らは学生の特権を濫…