2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

(113)ドイツの今を考える。(8)緑の党の連邦首相誕生は可能か 中編

緑の党のバーデン・ヴュテンベルク州首相クレッチャマンは緑の党創設以来の党員であるが、ぺトラ・ケリーの言うような「エコロジー、社会的連帯、底辺民主主義、非暴力の緑の党の4つの柱で妥協はあってはならない」とする原理主義者ではない。 それを如実に…

(112)ドイツの今を考える。(7)緑の党の連邦首相誕生は可能か 前編

緑の党は過去のラジカルな原理主義者を退かせ、現実的手法のヨシュカ・フィッシャーの下にシュレーダの赤と緑の連立政権を誕生させることで、結果的には新自由主義を推進させた。 それは大半のドイツ市民を困窮させたことで、2005年の連邦選挙、2009…

(111)ドイツの今を考える。(6)社会民主党SPDの復権はあるのか 後編

クルト・ベックの反新自由主義政策へのハンブルク綱領による転換は、シュレーダーの「アジェンダ2010」を推進してきた人たちにとって過激な転換であり、容認できないものであった。 「アジェンダ2010」をシュレーダ辞任後もメルケル政権の閣僚として…

(110)ドイツの今を考える。(5)社会民主党SPDの復権はあるのか 前編

9月28日のSPDのハンブルグでの党大会で2013年連邦選挙の首相候補がペア・シュタインブリュックに決まったことで、選挙は一年先にもかかわらずドイツ市民の関心は次期首相に向けられている。 しかしドイツ市民のシュタインブリュックへの期待は、次期…