2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

(223)ドイツメディアから考える今24・・『競争教育に耐えられない生徒たち3−1』・ドイツの新自由主義教育(1)

ドイツの公共放送ZDFは2008年放映の『細い肩への重荷(ターボアビでの高校生の酷しい日常)』から今回取り上げた2014年の『競争教育に耐えられない生徒たち』に至るまで一貫して批判的姿勢を貫いている。 このフィルムに登場する3人の女子生徒た…

(222)ドイツメディアから考える今23・・医療の理想を求めて11(最終回)ドイツのホスピスから見えてくる日本再生 

私が暮らしていたベルリンでは、どの地区にも上のフィルムのような患者負担のないホスピスが住宅地に隣接していた。 これらのホスピスは医師抜きの看護師や介護士中心に運営され、周辺に暮らす会社員から裁判官に至る幅広い層の休日を利用したボランティアか…

(221)ドイツメディアから考える今22・・医療の理想を求めて10・『自宅で亡くなること4−4』・私自身の自宅での母の看取り

今回のフィルムは、母親に満足のできる最期を与えることができなかったマーク・カステンの署名運動が知れ渡り、連邦議会に招かれて発言することから始まる。 彼の主張は、不足しているホスピス施設や自宅での緩和ケアを改正された法案に従って早急に整え、亡…

(220)ドイツメディアから考える今21・・医療の理想を求めて9・『自宅で亡くなること4−3』(公共部門への競争原理優先の浸食)

http://www.youtube.com/watch?v=FBEg2c_eB4o&feature=youtu.beケルン大学病院の移動緩和ケアチームの医療が受けられないライン川右側地域で奉仕する社会参加の家庭医たちは、ドイツ自体の高齢化と看取りの活動が知られるようになり、需要の増大で限界に達し…

(219)ドイツメディアから考える今20・・医療の理想を求めて8・『自宅で亡くなること4−2』(最期を悔いなく生きるために)

ARDフィルム『自宅で亡くなること4−2』では、2007年に法案で人生の最期を生きる権利が保証されたにもかかわらず現状は必ずしも実現されておらず、ステファニー女医のような社会参加(アンガージュマン)の家庭医に委ねられている。彼女の自宅で亡く…