2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

(100)オルターナティブな小沢一郎論。(3)何が今一番必要なのか

今回の官僚組織、産業組織、そして組合組織に乗っ取られた民主党政権の失敗は、結局は小沢一郎の想定の甘さにも原因がある。 しかしその甘さこそが小沢一郎の人間像であり、いかなる逆境からも前に進もうとし、彼自身も進化し続けている。 その甘さと変化に…

(99)オルターナティブな小沢一郎論。(2)作られた悪党像

しかし「オリーブの木」のような連合によって新しい日本をつくるためには、小沢一郎が国民に信頼されていなくてはならない。 残念ながら世論調査が示すように、現在の時点では国民の大部分は小沢一郎を信頼しておらず、嘘つき、壊し屋、豪腕、そして朋友側近…

(98)オルターナティブな小沢一郎論。(1)敵は組織にあり

民主党内の小沢グループは100人ほどと言われていたが、今回の離党では50人であった。 最後に離党した長野5区加藤学に対して、民主党県連幹事長の「組織人としてはおかしい」という強い不快感が示され、ポスターなどの一切の準備をしないことが報道され…

(97)ドイツの大飯原発再稼動報道が投げかける亡国日本への示唆・・・「国民の生活が第一」をオリーブの木のように育てたい

ドイツのメディアは今回の大飯原発の再稼動に対して、反対運動に距離を置く日本のメディアと対照的に積極的に向き合い、日本の多くの市民がデモに参加して反対していることを伝えている。 これは1995年末高速増殖炉「もんじゅ」がナトリウム事故を起こし…

(96)オルターナティブな視点からのEU危機最終回。7)すべての危機の打開は脱原発で始まる・・・素晴らしい未来は可能である

現在のEU危機では、ドイツのメルケル首相が解決策として財政緊縮政策を掲げたのに対して、フランスの新大統領オランドは経済成長政策を最優先して掲げている。 しかし近年フランスでは、本質的解決のオルターナティブ(もう一つ別なもの)として「脱成長」…

(95)オルターナティブな視点からのEU危機。6)危機こそ最大のチャンスなり。

確かに現在の状況は、日本そして世界の将来に暗雲が立ち込めるだけでなく、ともすれば絶望的にならざるを得ない。 世界の希望であったEUがグローバル化が激化するなかで、競争原理を最優先するリスボン戦略を選択せざるを得なかったことは歴史の流れの必然…