2016-01-01から1年間の記事一覧

(311)世界の官僚奉仕を求めて第20回自然エネルギーが創る富の蓄積のない社会(2)新世界到来を阻止するナチズム再来(私の見た動画13『ZDFが検証したAfD(ドイツのための選択肢)』

上の動画『ZDFが検証したAfD(ドイツのための選択肢)』では、地球温暖化とエネルギー転換に対するAfD綱領を検証し、「気候変動はIPCCの仮説である」、「最近では温度上昇は起きていない」、「二酸化炭素のポジティブな効果が無視されており、…

(310)世界の官僚奉仕を求めて第20回自然エネルギーが創る富の蓄積のない社会(1)1万年以上持続した縄文文明から学ぶもの(私の見た動画12)

現在の日本社会は負債が止めどなく膨れ上がり、破綻の危機が迫り来るだけでなく、世界も気候変動阻止のリオ決議や京都議定書にもかかわらず二酸化炭素排出量を益々増大させ、また核不拡散決議にもかかわらず実質的核保有国を増大させ、終末戦争が迫って来て…

(309)世界の官僚奉仕を求めて第19回官僚奉仕の切札は太陽(14)官僚支配モンスター克服への途 後編(私の見た動画11『市民としての官僚や裁判官たち』)

上の動画を見ればドイツの戦後は戦前の官僚支配を封印し、国民のための官僚奉仕に徹し、官僚や裁判官たち自らも市民としての行動の自由を求めて来たことがわかるでしょう。 動画前半では、2009年ドイツでメルケル政権が原発運転期間延長を求めた時、政治…

(308)世界の官僚奉仕を求めて第18回官僚奉仕の切札は太陽(13)官僚支配モンスター克服への途 前編(私の見た動画10『匙が投げられた借金大国』)

上の私の見た動画10の中心をなすのは、2010年11月に放送されたNHKスペシャル『借金862兆円はこうして膨らんだ・元大蔵官僚100人の証言録』であり、1964年まで無借金健全財政で努力してきた日本の財政が、東京オリンピック後の不況で20…

(307)世界の官僚奉仕を求めて第17回官僚奉仕の切札は太陽(12)どうにも止まらない日本の高速増殖炉(私の見た動画9『ワンダーランドとなったドイツ高速増殖炉』)

日本の高速増殖炉「もんじゅ」は年末には廃炉が正式に決定されることが報道されていますが、高速増殖炉を断念したわけではなく、従来の一旦動き出した計画がむしろ焼け太りしていく危惧を感ぜずにはいられません。 私自身高速増殖炉「もんじゅ」廃炉が強まる…

(306)世界の官僚奉仕を求めて第16回官僚奉仕の切札は太陽(11)官僚支配が産みだす利権構造(私の見た動画8『核燃料サイクルの止められない理由』)・トランプ勝利が象徴するもの

日本が明治に専制国家ドイツから学んだ帝国主義の官僚支配は、既に何度もこのブログで述べたように、日本を議会決定に依らず政令によって猪突猛進で突き進ませて来ました。 そこには無謬神話が作られ、官僚全体の関与する稟議制で責任の所在が曖昧にされてき…

(305)世界の官僚奉仕を求めて第15回官僚奉仕の切札は太陽(10)官僚奉仕を希求した官僚の遺言(私の見た動画7『核を求めた日本』)

上の私の見た動画7では、元外務事務次官村田良平が亡くなってから半年後2010年10月3日に放送されたNHKスペシャル・スクープドキュメント「核を求めた日本 〜被爆国の知られざる真実〜 」を村田良平の証言に絞って載せています。 村田良平氏の「核密約(60…

(304)世界の官僚奉仕を求めて第14回官僚奉仕の切札は太陽(9)ポスト資本主義(私の見た動画6『ナチズムを希求した2.26事件』)

現在の資本主義はグローバル化による投機マネーの肥大、タックスヘイブンの拡大などで、富の再配分機能が失われつつあり、ひと握りの人たちが莫大な富を肥大させている反面、大部分の人たちが困窮に向かっていることが統計資料からも明らかになって来ていま…

(303)世界の官僚奉仕を求めて第13回官僚奉仕の切札は太陽(8)蘇る日本帝国主義(『私の見た動画シリーズ5』)

前回述べたように、豊洲問題が露見した責任なき不透明な都政の原因は、まさにこの国が明治にドイツを手本にした官僚制に他なりません。 大久保利通等使節団がドイツに学んだ理由は、欧米列強の侵略脅威が迫る中で、出遅れた新興国ドイツが大国オーストリアや…

(302)世界の官僚奉仕を求めて第12回官僚奉仕の切札は太陽(7)小池知事東京大改革に見る限界(『私の見た動画シリーズ4』)

豊洲への移転が直前になって大問題となっているのは、実質的に党派に属さない小池都知事が誕生し、国政と異なって権限が知事に集中していることからストップをかけ、専門家会議で安全性から決議された盛り土案無視の完成した建物検証を指令したからに他なり…

(301)世界の官僚奉仕を求めて第11回官僚奉仕の切札は太陽(6)官僚支配の起源(『私の見た動画シリーズ3』)

フィルムで見るように鳩山政権の掲げた“コンクリートから人”への脱官僚支配は、国民の意思である民意を貫けば官僚支配も崩れるという信念に基づいて推し進められて行きましたが、殆どすべてにおいて民意が達成されませんでした。 その理由はフィルムを見れば…

(300)世界の官僚奉仕を求めて第10回官僚奉仕の切札は太陽(5)今も続く大本営(『私の見た国策満州から豊洲問題の真実』)

前回述べた石牟礼道子が老いと振顫を乗り越えて、「わたくしは、おのれの水俣病事件から発して、足尾鉱毒事件の迷路、あるいは冥土のなかへたどりついた。これは逆性へ向けての転生の予感である」と語る時、私は過去の凡庸なる官僚支配が引き起こした過ちに…

(299)世界の官僚奉仕を求めて第9回官僚奉仕の切札は太陽(4)苦界浄土が希求する善なるもの(『私の見た公共放送の苦界浄土』)

この動画を編集した理由は、これまで公共放送NHKが伝えてきた水俣病の作品群を振り返って見た際、石牟礼道子さんが振顫しながらも、「現在のごまかし、ごまかし、正当化する国のあり方を、善なるもの(徳義)がなされるあり方に変えて行かなくてはならな…

(298)世界の官僚奉仕を求めて第8回官僚奉仕の切札は太陽(3)悪の凡庸から善の凡庸へ(映画『日独裁判官物語』が投げかけるもの)

既に述べたようにドイツの革命的民主主義は、フランス革命やロシア革命のように短期に起きたものではなく、十数年に渡って熟成され(ナチズムを生み出した反省から誕生した基本法で司法を行政から完全に独立させ、弱者を支援する社会的市場経済を実施しまし…

(297)世界の官僚奉仕を求めて第7回官僚奉仕の切札は太陽(2)(『EUのロビー支配される理由』)

フィルムはZDFが2014年5月21日に放映した『自由貿易(TTIP)の秘密』の一部であり、EU市民監視団体(CEO注1)の専門家ピア・エアハルトがEUがロビー支配される仕組みを説明しています。 すなわちブリュッセルでは各テーマごとに年間130ほどの巨…

(296)世界の官僚奉仕を求めて第6回革命的NHK原子力政策議論こそが未来への希望を映し出す(『ロシアのドーピング秘密6−6』)

最終回のフィルムラストでは、ユリア夫婦は子供の将来を含めて希望ある公正な未来を希求して、ロシアからの亡命を選択します。 それは現在のロシアでは前回フィルム(6−5)の終わりで描かれたように、内部告発者多くが自動車事故で不慮の死に遭遇したり、…

(295)世界の官僚奉仕を求めて第5回真赤な嘘と日本への波紋(『ロシアのドーピング秘密6−5』)

官僚奉仕への切札は太陽(2)は、月末金沢などへ出かけていることから第7回から載せていくことにしました。 検証されたロシア陸連総裁の真赤な嘘とBlackTidingsの日本への波紋 ロシア競技連盟(陸連)総裁バラニチョフはドイツ公共放送ARDの質問書や取材を…

(294)世界の官僚奉仕を求めて第4回官僚奉仕への切札は太陽(1)(『ロシアのドーピング秘密6−4』)

スーパースターの検査値が抉り出す国際関与 ロシアのドーピング問題の背景には世界ドーピング機関WADAの不正があると、WADA科学部局長オリバー・ラビンの示唆から始まっています。 それを検証するためドイツ公共放送RADのハヨー・ゼッペルトは、…

(293)世界の官僚奉仕を求めて第三回思考欠如を求める官僚支配(『ロシアのドーピング秘密6−3』)

今回のフィルムではロシアの国家ぐるみのドーピングが、選手や関与する人たちの内部告発で明らかになっているにも関わらず、スポーツ省の大臣のように取材を拒否したり、ロシアのアンチドーピング機関RUSADA総裁のように取材に応じてもドーピング検体のすり…

(292)世界の官僚奉仕を求めて第二回他人事ではないロシアのウインウインの官僚支配(『ロシアのドーピング秘密6−2』)

フィルムが語るように、ソ連時代も現在もドーピング指揮はポルトガロフという薬理学に長けたボスが指揮しており、体制転換さえも易々と乗り越える官僚支配を象徴しています(それは日本でも例えばハンセン病隔離政策では、戦前の内務省衛生局のボスが戦後も…

(291)世界の官僚奉仕を求めて第一回 『ロシアのドーピング秘密』が抉り出す官僚支配

ロシアの国家ぐるみのドーピング不正はロシアだけの問題のように扱われていますが、本当は現在の日本の溢れ出している不正の問題でもあり、最早不正に機能できない世界の問題でもあります。 思い起こせば2002年夏に福島原発で、何十もの炉心隔壁のひび割…

(290)万人の幸せを求める社会 第七回 「パナマ文章」を世界を変える力に(3)最強の武器は透明性と公開

上の動画はベルリン市民団体「ロビーコントロール(ロビー監視)」の創設10周年大会(2015年11月21日)に、創設時から関与する日刊シュピーゲルのジャーナリストのハラルド・シュウマンの力強いメッセージであり、まさに現在の不正なる世界を正す…

(289)万人の幸せを求める社会 第六回 「パナマ文章」を世界を変える力に(2)数十兆円を脱税すれば神になる

4月6日のZDFの子供ニュース「 logo!」でも、上のフィルムのように世界の税金逃れのやり方をわかりやすく解説しています。 画期的なのは、従来のタックスヘイブン(租税回避地)での税金逃れの容疑を示唆するのではなく、世界のジャーナリストたちが(7…

(288)万人の幸せを求める社会 第5回 「パナマ文章」を世界を変える力に(1)タックスヘイブンが国家破産と戦争を招く

4月3日世界中を震撼させる「パナマ文章」が、小国アイスランドから大国ロシアや中国の指導者が関与する史上最大の課税逃れの背任行為として世界に公表されました。 ドイツでは4月3日、もしくは4日にすべての新聞がセンセーショナルに報道し、4日の公共…

(287)万人の幸せを求める社会 第4回万人の幸せを求める「社会的市場経済」は世界を救えるのか?・「万人の不幸せ」を招くアベノミクス

ドイツは、戦前の自由な市場競争が不公正な社会(格差拡大と失業)へと導き、個人の自由を奪うナチズムの統制経済を招いたという反省から、このフィルムが述べるように経済大臣エアハルトが社会的市場経済を導入しました。 社会的市場経済とは、需要と供給で…

(286)万人の幸せを求める社会(ドイツ子供ニュースによる幸せ追求)第3回社会に理想を求めるドイツの教育

ドイツの戦後の教育は歴史に目を閉ざさず(学習カリキュラムでホロコーストを学ぶことが義務付けられ)、社会に目を開くことが求められて来ました。 今回のフィルムで紹介された、ドルトムントのハウプトシューレ(基幹学校)での社会科授業はそれを象徴して…

(285)万人の幸せを求める社会(ドイツ子供ニュースによる)第二回戦う民主主義・国谷裕子降板が意味するもの

AfD女性党首の過激な主張に戦う民主主義は機能するのか? 笑さえ溢れるメルケル首相 右派新党AfDの飛躍的躍進が意味するもの ドイツの子供ニュース「Hallo bei logo!」では、3月13日の3つの州選挙が数日後に迫る中で、事前の世論調査で第3政党に…

(284)万人の幸せを求める社会(ドイツ子供ニュースによる)第一回 健全な財政

動画 健全な財政均衡政策が生む幸せ ドイツの公共放送ZDFの子供ニュースでは(2月23日の「Hallo bei logo!」)、2015年のドイツは壁崩壊以来かつてない財政黒字194億ユーロを出したことを伝え、黒字をどのように使うべきかを子供たちにインタビ…

(283)世界危機第21回『避難民危機討論6−6・メルケル継続の一致点』・見えてきた本質的問題

見えてきたメルケル長期継続の一致点 このマイブリットの円卓討論で一つの一致点は、まだ大晦日のケルン集団暴行事件でメルケル去就が危惧される1月21日の議論であるにもかかわらず、メルケル支持のCDU議員ポレンツ(メルケル避難民政策の代弁者でもあ…

(282)世界危機第20回『避難民危機討論6−5・シリア避難民の視点』・マザー・メルケル緊縮政策の滴り落ちる果実

2月28日のNHKスペシャル「難民大移動 危機と闘う日本人」では、ギリシャとヨルダンのシリア避難民の過酷な現実が伝わってきた。 同時にもしこの人たちを世界は見捨てるなら、いずれ観る側の世界にも過酷な現実が波及するだろうと思った。今回のフィル…