(311)世界の官僚奉仕を求めて第20回自然エネルギーが創る富の蓄積のない社会(2)新世界到来を阻止するナチズム再来(私の見た動画13『ZDFが検証したAfD(ドイツのための選択肢)』

上の動画『ZDFが検証したAfD(ドイツのための選択肢)』では、地球温暖化とエネルギー転換に対するAfD綱領を検証し、「気候変動はIPCCの仮説である」、「最近では温度上昇は起きていない」、「二酸化炭素のポジティブな効果が無視されており、植物の成長を促進する」というAfDの考えが全く間違ったものであることを、物理学者で哲学者でもあるハラルト・レッシュを通して科学的に立証しています。
そして今ドイツ、そして世界で起ころうとしていることに対して、カントを持ち出して、自ら理性を使って抜け出せと、国民一人ひとりに呼びかけています。

右派政党AfDはギリシャ金融危機支援批判で誕生し、シリア難民のヨーロッパへの大量移民を通して極右勢力拡大の波に乗り、首都ベルリンでも急伸しています。
もっともAfd綱領では極右的活動には一線を引き、民主主義政治の下に英国同様な自由競争による欧州連合を唱えています。
しかしEU共通通貨を廃止し、現在の各国独自の立法権限を認めないEUを解体することを求めることでは欧州の極右勢力の考えと大差なく、難民の移民に対しては激しく反対しています。
このような世界の極右への傾斜は、アメリカのトランプ大統領を含めて、新自由主義が招いた格差拡大によって、そのしわ寄せが世界の市民に重く課せられて行くからと言えるでしょう。
それは広い視点から眺めれば、これまで絶えず発展を続けてきた化石燃料の産業社会が最早限界に達しているからに他なりません。
それ故滅びゆく化石燃料エネルギーの旧世界はナチズム(国家社会主義)を復活させ、独裁支配によって自然エネルギーの新世界到来を阻止しようとしていると言っても過言ではありません。
私自身このドイツの公共放送ZDFの動画を見るとき、それを強く感ぜずにはいられません。
私たちは、そして私たちのメディアも自ら理性(悟性)を働かせ、現在の理性が機能しない未熟状態を抜け出さなくてはならないと、2016年の終わりに切に思います。

*今回で今年のブログは最後として、また1月中旬から再開する予定です。