2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

(162)ハネケ映画を通して現代を考える(10)隠された記憶 中編・・・ハネケが希求する脱植民地政策

アールターグドイツ10・ドイツが創る未来への希望1・・自らを封印したメルケルの戦略ハネケはドイツ市民の日刊紙として定評のある「タッツ」のインタビューで(注1)、「個人的罪について、『隠された記憶』では具体的罪、アルジェリア戦争の無関心が問…

(161)ハネケ映画を通して現代を考える(9)隠された記憶 前篇・・・驚愕のラストがすべてを語り始める

アールターグドイツ9・ドイツ連邦選挙(3)・・どんでん返しはあるのか?この映画はスリラー映画の手順に忠実に従って、犯人から送られてきた手紙に代わるビデオテープの再生クレジットシーンから始まり、不気味な絵も添えられたビデオテープが次々と送ら…

(160)ハネケ映画を通して現代を考える(8)ファニーゲーム後編・・シリアでの暴力はどのように解決されなくてはならないか。

アールターグドイツ8・ドイツ連邦選挙(2)・・あらまほしきこと・・ドイツのように首相さえも公僕であること 暴力阻止・・・国連での化学兵器共同管理提案(ARD)ハネケによれば、『ファニーゲーム』は観客に本当の暴力の恐ろしさを体現させることで、暴…

(159)ハネケ映画を通して現代を考える(7)ファニーゲーム前編・・観客に対する挑発

(アールターグドイツ・ドイツ連邦選挙(1)・・テレビ討論優勢にもかかわらず社会民主党復権が絶望的理由)1997年制作のこの映画は、中流富裕層の幸せな家族休暇が二人の若者の侵入で奪われていくだけでなく、善良な家族が恐るべき不条理で消し去られ…