2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

(24)ZDFフィルム「大いなるこけおどしー原発政策の間違った約束」20最終回

長いフィルムも終わって見れば一瞬にしかすぎません。 このフィルムを通してドイツZDF公共放送の姿勢、ドイツの政府機関の専門家たちの勇気ある発言、そしてこうした検証を通して脱原発を勝ち取ったドイツを理解していただけたでしょうか。フィルムスター…

(23)ZDF「大いなるこけおどしー原発政策の間違った約束」19。検証1最終処分場

今回はベルリンから、原発運転期間延長に反対する政治家の声明から始まります。 暑かった夏が終わりを迎えているように、このフィルムも次回で終わります。 前回約束した検証を開始したいと思います。フィルムスタート40分19秒から41分43秒/43分5…

(22)ZDF「大いなるこけおどしー原発政策の間違った約束」18

今回は架け橋となり得るのは天然ガスのガスタービンであり、原発は役に立たないだけでなく、架け橋のプロジェクトを駄目にする事実が語られます。フィルムスタート(38分51秒から40分18秒/43分54秒) (ナレーション) 再生エネルギーが単独で電…

(21)ZDF「大いなるこけおどしー原発政策の間違った約束」17

今回はドイツ最初の洋上のウィンドパークの操業開始から始まり、原発はこのような再生エネルギー転換の架け橋となるという説得は、真っ赤な嘘であることが政府顧問のオラウフ教授や企業の専門家から明らかにされます。フィルムスタート(37分3秒から38…

(20)ZDF「大いなるこけおどしー原発政策の間違った約束」16

今回は風力発電の製造工場の見学から始まります。 そして政府環境事務局によって、エネルギー政策の2050年までの最終目標が披露されます。フィルムスタート(35分7秒から37分2秒:43分54秒中) (ナレーション) ブランデンブルク州のラウフハ…

(19)ZDF「大いなるこけおどしー原発政策の間違った約束」15

今回は政府が事故や予測できないテロ攻撃を受けて、原発の安全性は審議できるものではないと、逃げるところから始まります。 (ナレーション) 社会はどのくらいのリスクを担わなければならないのか? そして社会はどのくらい担うことができるのか? 古い原…

(18)ZDF「大いなるこけおどしー原発政策の間違った約束」14

今回はテロ攻撃の続きです。コメントではドイツの防衛予算の縮減、そして7月から実施された徴兵制の実質廃止について述べたいと思います。 (ナレーション) そしてこれまで公には秘密にされてきた、まったく別の危険が脅かしている。 私たちは1人の技術者…

(17)ZDF「大いなるこけおどしー原発政策の間違った約束」13

今回は原発へのテロ攻撃の続きです。日本では殆ど議論もなく、日本の原発は全く無防備ですが、それでいて原発を「中近東へ売り込む」という姿勢は無責任極まりなく、許し難いものがあります。 (ナレーション) 安全局は防御計画を練り上げた。攻撃の際は原…

(16)ZDF「大いなるこけおどしー原発政策の間違った約束」12

今回は、2009年まで連邦原子炉安全局の局長だったヴォルフガング・レネベルクの原子炉の危険性の証言から始まります。後半はテロ攻撃について述べています。 43分54秒フィルムの27分14秒から29分45秒まで。http://www.zdf.de/ZDFmediathek/b…

(15)ドイツから学ぼう臨時提言「民主党の180度転換した本当の理由と処方箋」

民主党の「国民の生活が第一」から「産業利益が第一」へと転換された本当の理由の糸口は、鳩山政権誕生で公開された、1960年の「核の持ち込み」の密約や1970年の「核保有を求めた西ドイツとの極秘協議」にある。 開示された外交文章では、「第480…

(14)ZDFフィルム「大いなるこけおどしー原発政策の間違った約束」11

今回は、ベルリン市民やハンブルク市民を脅かしたクレメール原発事故から始まります。(ナレーション) 2007年6月28日、ハンブルクの城壁門の前のクレメール原子力発電所で変圧器が火災を起こし、煙が運転センターにまで押し入った。 原子炉の自動停止…

(13)ZDFフィルム「大いなるこけおどしー原発政策の間違った約束」10

今回はチェルノブイリ事故前に、原発産業の技術者であったウルリヒ・カイアが、原発技術は制御困難であることを語ります。(ナレーション) ハイデルベルク。 ウルリヒ・カイヤは15年間原発産業の管理者だった。彼のチームと原発を建設し、管理していた。 …

(12)ZDFフィルム「大いなるこけおどしー原発政策の間違った約束」9

今回は2009年に勝利した黒(CDU、CSU)と黄色(FDP)の連立政権が打ち出した「28年間の原発運転期間延長」の方針が国民の反発を招き、連邦参議院の過半数がなくなるところから始まります。 フィルムの翻訳ペースが少し速かったようで、もう半…

(11)ZDFフィルム「大いなるこけおどしー原発政策の間違った約束」8

今回はゴアレーベンの問題が明らかになります。それを追求して描くZDFにも驚きますが、政府の役人たちが原発支持者の主張を間違っていると断言し、政府の政治への厳しい批判には本当に驚きます。国民の命、そして将来世代の命がかかる問題については、日…

(10)ZDFフィルム「大いなるこけおどしー原発政策の間違った約束」7

今回は政府がゴアレーベンを原発廃棄物の最終処分場に選んだ経緯が語られますが、謎が深まります。 (ノルベルト環境大臣) 何故ならゴアレーベンは何十年も適正が調査され、そのために15億ユーロが支出されている。それゆえ、既に行われている場所に決め…

(9)ZDFフィルム「大いなるこけおどしー原発政策の間違った約束」6

今回は、政府が脱原発の転換でもある28年間の原発運転期間延長を実施するために、凍結された最終処分場ゴアレーベンの再調査を求める政治家たちの演説から始まります。後半はゴアレーベンの森の所有者ベルンストーフさんがヘリを操縦し、上空からゴアレー…

(8)ZDFフィルム「大いなるこけおどしー原発政策の間違った約束」5

今回は電力会社が悪知恵を絞った「影の計画」書から始まり、後半には再びビール醸造会社の経営者ヘーレさんが登場します。それから前回の私のコメントで、28年間の原発運転期間の延長で225億ユーロとしたのは、2250億ユーロの誤りでした。 (「影の…

(7)ZDFフィルム「大いなるこけおどしー原発政策の間違った約束」4

今回はエコロジー研究所の経済学者フェリクスが、原発運転期間延長でいかに莫大な利益が巨大電力企業の懐に入るかを明かすところから始まります。ドル箱となっていることから、企業はなんとか2001年の脱原発の協定をなし崩しに失効したいわけです。その…

(6)ZDFフィルム「大いなるこけおどしー原発政策の間違った約束」3

今回はヘッセン州の南のビブリス原子力発電所の俯瞰シーンから始まります。 政府の任命した顧問学者や公のエコロジー研究所の経済学者が、次々と政府の原発運転期間の延長政策を論理的に厳しく批判します。 日本では考えられないことですね。何故なのでしょ…

(5)ZDFフィルム「大いなるこけおどしー原発政策の間違った約束」2

いよいよフィルムが始まります。夏の暑い時期の放送ですから、老舗のビール醸造の現場からスタートです。ドイツのビールは多種多様で美味しく、驚くほど安い。(500ミリのディポジットプラスチック入りが一般的で、スパーで買えば40円ぐらい。たとえ途…