(18)ZDF「大いなるこけおどしー原発政策の間違った約束」14

今回はテロ攻撃の続きです。コメントではドイツの防衛予算の縮減、そして7月から実施された徴兵制の実質廃止について述べたいと思います。



(ナレーション)
そしてこれまで公には秘密にされてきた、まったく別の危険が脅かしている。
私たちは1人の技術者に会った。彼は表に出ることを望んでいない。
そして彼は近代的防壁破壊武器について話してくれた。
そこでは軍隊の業務として原発の攻撃をシミレーションしている。
(技師)
私たちは、反防壁ー防御システムの効力について試験した。
それは少なくとも、4mや5m以上のコンクリート壁の全てを貫通することができる。
現在のところ原発の知られている防壁は、これらのロケットの貫通攻撃に耐えれるものはない。
(ナレーション)
そのような武器の効力は恐ろしい限りである。
(技師)
もし砲弾が鉄筋コンクリートを貫通するなら、内部を粉々に破壊する。
巨大なコンクリート防壁は貫通され、どの場合も操縦施設が機能しなくなり、完全に破壊する。
(ナレーション)
ドイツ軍備産業の主要な部門に勤務していた専門家は、イスラム兵士たちはそのような武器を自由に扱い、2006年のイスラエル防壁の攻撃に投入した。
(武器専門家)
それは私が恐れていたことだが、残念ながら非常に早期に起こってきている。
原発の2km遠隔地で、この種の砲撃を行うことができるということを知るのは恐ろしいことだ。



<このフィルムによれば、既にイスラム系ゲリラは2006年の段階でこのような恐ろしいロケット砲を使用してをり、ドイツの堅固な防壁の新しい原発でさえ無力ということです。
もし本当にテロリストたちが原発を攻撃目標にするなら、阻止することは困難であることを意味しています。
テロリストが最初の目標攻撃であったニューヨーク近郊の原発を変更したのは、原発テロは余りに残忍といった論理があったからでしょう。
しかし原発テロに無力であることは、最早軍備による防衛では限界があることを物語っています。
そうしたなかで今年7月にドイツの徴兵制が廃止されました。
正確には万一必要があれば再開するとしていることから停止ですが、このような経緯に至ったのは最早必要性を失っているからです。
ドイツの徴兵制は東からの脅威に必要であったことも確かですが、戦後の軍隊の民主化、市民が管理する軍隊という国民の声の反映でもありました。
しかし冷戦前は50万人を超えるドイツ連邦軍も必要性が薄れたことから、2000年には半減以下となり、現在では22万人弱です。
そして当初は兵役の良心的拒否が難しく、殆どの若者は兵役義務に就いていたのですが、必要性が薄れるにつれ減少し、最近では8割が兵役義務を拒否し、福祉などの代替役務に就いていました。
そして徴兵制廃止の直接的引き金となったのは、2008年の金融危機から始まる莫大な政府支援で財政赤字が大きく脹らんだからです。
最初政府は福祉などの公共サービスの削減を求めましたが、これ以上の削減は許されないという国民の反発で、防衛費などを大幅に削減することが決定されました。
そして防衛費の2014年までに83億ユーロの削減を実現するために、多額の経費のかかる徴兵制が停止されたと言えるでしょう。
徴兵制の2割の7万人ほどの兵士たちの月給は300ユーロほどとたいした額ではありませんが、諸経費など全ての総額は高額となります。また福祉などの代替役務を選択した若者への報酬は月給とは呼ばず、平均200ユーロの小遣いが渡されていました。最も国は代替役務にも実際には、一人当たり平均400ユーロを州に支給していたことから高額となっていました。
そして徴兵制停止で一番被害を受けるのは、車椅子の障害者の人たちです。
これまでは代替役務の若者が1年ほど長期滞在して、トイレのお世話から会社などへの送迎をしていましたので、障害者の人たちは車椅子でも自立した暮らしができていました。まさにそれが、ドイツの素晴らしい豊かさでした。
政府はボランティアでも可能としていますが、義務がなくなれば不可能となり、結局日本のように自立できない施設暮らしへと追いやられるのではないでしょうか。
もっともドイツが冷戦後、軍備を著しく縮減してきたことは評価されるべきです。
またアメリカも2012年から5年間で1兆ドルの軍事費削減(年間約30%の削減)、英国は370億ポンドの削減(年間約20%)、イタリヤやフランスも10%ほどの削減を決定していることは大いに評価できます。
しかし日本は冷戦後も様々な理由をつけて、逆に軍備を増強してきており、今回の大震災で被災者の支援が殆どできないほど財政難にもかかわらず、防衛予算の縮減という意見さえでてきません。
むしろ北朝鮮のミサイル、核開発を盾に、防御システムのために予算の増大を望む声さえ出てくる始末です。
しかしこうした論理は、原発テロ攻撃からすれば、最早破綻しています。
何故なら本気で北朝鮮が攻撃を求めるなら、ミサイル防御網がたとえ機能したとしても、日本の海岸沿いにある原発を密航船からロケット砲で攻撃されれば、全く無力です。
そのため日本は平和外交、そして世界平和の構築にこそシフトすべきです。
そのためには日本の軍備を段階的縮減の方向に舵を切り、予算も半減すべきです。>


(Naration)
Und es drohen noch ganz andere Gefahren, die der Öffentlichkeit bisher verschwiegen werden.
Wir treffen einen Ingenieur. Er will nicht erkannt werden.
Er berichtet von modernen, panzerbrechenden Waffen.
Angriffe auf Atomkraftwerke simulierten.
(Ingenieur)
Wir haben die Wirkung von Antipanzer-Abwehrsystem getest.
Die können alles durchschlagen, was geringer als 4. 5 Meter Betonstärke hat.
Keiner der derzeit bekannten Schutzbauten in Atomkraftwerken könnte einem Durchschlag dieser Raketen wiederstehen.
(Naration)
Die Wirkung solcher Waffen: beängstiegend.
(Ingenieur)
Wenn eine Hohlladung den Stahlbeton durchschlagen hat, führt das Abplatzungen und Apsplitterungen auf der Innenseite.
Großen Betonbrocken würden Druckleitungen durchschlagen, Steurunngsanlagen auf jeden Fall außer Funktion setzen oder komplett zerstören.
(Naration)
Ein Experte, der in leitender Funktion für die deutsche Rüstungindustrie tätig war, bestätigt: Islamisten verfügen über solche Waffen, setzten sie gegen israelisch Panzer ein.
(Waffen-Experte)
Das ist leider sehr viel früher gekommen, als ich befürchtet habe. Es ist ein Unding zu wissen, dass einer in 2 km Entfernung von einem Kraftwerk sitzen kann, mit derartiger Feuerkraft.