2015-01-01から1年間の記事一覧

(247)カントの理想を早急に実現しなくてはならない世界(5)・家庭での電力完全自給が永遠平和を実現する(1)

フロニウス社動画より。[https://www.youtube.com/watch?v=LJUXzFRCFRs&feature=youtu.be:title=動画]上の動画に見るようにドイツの家庭では完全なエネルギー自給が始まっている。 エネルギー転換の進展で太陽光パネルのコストが急速に低下し、再生可能エネ…

(246)カントの理想を早急に実現しなくてはならない世界(4)・実現の鍵をメルケルの脱原発転換に見る

メルケル首相は上の議会演説に見るように、福島原発事故後自らの原発運転期間延長の間違いを語ることで見事にドイツの脱原発を成功させ、ドイツ国民の大きな信頼を勝ち得た。 確かに福島原発事故がその180度転換の引金となったことは事実であるが、本質的…

(245)カントの理想を早急に実現しなくてはならない世界(3)・核戦争は避けられないのか?

linkezeitung.deより 今年3月18日のロイター通信及び共同通信によれば、(3月15日の国営放送で)プーチン氏はインタビューに答え「(昨年2月のウクライナ政変の際)ロシアの核戦力を戦闘態勢に置いたのか」との問いに対し、「われわれにはその準備が…

(244)カントの理想を早急に実現しなくてはならない世界(2)・巨大台風の未来

2013年11月11日フィリピンを直撃した巨大台風ハイヤン(DW写真)将来もっと最悪なカタストロフィに向き合わなければならないのか? ドイチェ・ヴェレ(DW)は、2013年11月の巨大台風ハイヤンが最大風速350キロメータ・時でフィリピンを…

(243)カントの理想を早急に実現しなくてはならない世界(1)・ シリア戦争の引金は気候変動

スペクトル・デの「シリアの市民戦争がどのように気候変動と関連しているのか?」記事写真から現在の世界はウクライナ紛争でロシアが先制攻撃として核攻撃を計画するように東西冷戦が復活するだけでなく、シリア紛争で世界の善意さえ打ち砕くイスラム国のよ…

(242)ドイツの利権構造とプロパガンダ(最終回)人類滅亡の気候変動克服への道

フィルムはドイツのネットニュース局N24に載せられたビデオ映画の冒頭世界の化石燃料エネルギーを支配してきた大資本は、2013年の世界におけるCO2排出量が最悪の351億トンに達し、1990年のCO2排出量227億トンに比して54、6%増大…

(241)ドイツの利権構造とプロパガンダ(5)ダイヤモンド(太陽光パネル)と自由の女神像(風力発電基)が放つ希望ある未来

確かに2014年8月のドイツの再生可能エネルギー法EEG改正には、ドイツ4大電力企業や国際エネルギー機関IEAだけでなく、世界の化石燃料エネルギーを支配する巨大資本が生残りをかけて、再生可能エネルギー法EEGを奪い、市民の推し進めてきたド…

(240)ドイツの利権構造とプロパガンダ(4)乗っ取られた再生可能エネルギー法EEG

上のフィルムで見るように、ドイツの4大電力企業側の者と指摘され、自らもZDFの取材に逆切れしているEU委員会エネルギー政策責任者エッティンガーは、化石燃料エネルギーの巨大資本が求める原発推進と石炭火力発電維持を最優先させた。 すなわち自国ド…

(239)ドイツの利権構造とプロパガンダ(3)CCS技術(CO2地下貯留)の嘘(日本の場合破綻に向けて驀進するしかないのか)

2006年3月巨大電力企業ヴァンテンフォールはブランデンブルク州の、連邦メルケル首相(CDU)及びブランデンブルグ州知事マティアス・プラチェック(SPD)の支援のもとに、30ギガワットの実験施設建設でCCS技術調査を開始した。 またE.onに次…

(238)ドイツの利権構造とプロパガンダ(2)EUのドイツエネルギー転換潰し

ドイツ政府の公的資金で運営される学術機関マックス・プランク研究所と共同編纂する未来エージェントSolarfyのソラフィー誌は、前回の「ドイツのエネルギー転換がヨーロッパの電力安全確保を脅かす」というフォーカス誌記事を次のようにプロパガンダと断定し…

(237)ドイツの利権構造とプロパガンダ(1)

このフィルムで見るようにドイツの利権構造は一時的に復活したフォーカス誌(2015年9号)が、「世界エネルギー評議会は、ドイツのエネルギー転換がヨーロッパの電力安全確保を脅かす、と警告する」という挑発的記事を書き、2月20日フォーカス・オン…

(236)エネルギー転換の革命は始まっているのか・検証『エネルギー転換の時代に生きる』絵巻

エネルギー転換の革命は始まっているのか 映画『エネルギー転換の時代に生きる』で描かれているように、電力需要が高い昼間は太陽光発電や風力発電で製造された電力が優先的に市場に大量に流入するため(再生可能エネルギー法EEGでは再生可能エネルギーの…

(235)ドイツメディアから考える今35・『エネルギー転換の時代に生きる6−6(99%の希望ある未来)』・私たちは岐路に立っている

この映画の最終回では巨大電力網建設の是非を明らかにするため、ファランスキーは再生可能エネルギー分野の世界的パイオニアと言われている技術企業ユ―ビー社の社長ミレンバッハをインタビューします。 「ユ―ビー社はこの分野で世界の最先端企業であり、ヴィ…

(234)ドイツメディアから考える今34・『エネルギー転換の時代に生きる6−5(未来の技術は完成されている)』・後藤さんの死から学ばなくてはならないもの

ファランスキーは、200%のエコ電気を地域で製造しているにもかかわらず地域で自給自足できない問題を受けて当事者たちと現場へ出かける。 現場では製造されたエコ電気が過剰であることから、大部分が巨大な送電網でよその地域に送電され、この地域はよそ…

(233)ドイツメディアから考える今33・『エネルギー転換の時代に生きる6−4(買取依存克服)』・ドイツが伝える日本の積極的平和主義

今回は、ラウデライ社のホルガ―社長の巨大電力会社を倒すという発言から始まる。 何故ならホルガ―社長は技術者であり、地域分散型技術が中央集中型技術と共存できないこと、すなわち新しい再生可能エネルギー産業が従来の化石燃料エネルギー産業と共存できな…

(232)ドイツメディアから考える今32・『エネルギー転換の時代に生きる6−3』・ドイツの市民企業家たち(日本は金の卵を産む鶏を殺している)

ドイツの市民エネルギー転換のために戦うと、電力会社に向けて戦いの狼煙あげるラウデライ社の社長ホルガ―・ラウデライ『エネルギー転換の時代に生きる6−3』・湧き上がる頼もしい市民企業家たち 第3回の冒頭では監督兼制作者でもあり、この映画の主役でも…

(231)ドイツメディアから考える今31・『エネルギー転換の時代に生きる6−2』・(2)川内原発に見る滅びゆく大本営の原像

エネルギー転換の時代に生きる(2)・それでもドイツのエコ企業や市民は負けない第二回のフィルムでは、巨大電力企業の圧力によるメルケル政権の2012年6月突然の再生可能エネルギー法改悪で、多くの太陽光企業が窮地に追い込まれている現状がインタビ…

(230)ドイツメディアから考える今30・市民のドイツ映画『エネルギー転換の時代に生きる6−1』・何故原発再稼働ありきなのか?

私にとって老いが加速していくなかで、それに抗する意味でも今年は羊にちなんで再び冒険の年にしたい。昨年末ブログに書いた約束ではZDFツァイト『貧困と裕福』から始めるとのことでしたが、差し迫って来た原発再稼働を前に脱原発の必要性を明白にするた…