(49)検証シリーズ9、日本の新しいかたちを求めて。第1回官僚古賀茂明の反乱が日々進化し続けるなかで求めるもの。

経済産業省の官僚古賀茂明の勇気ある反乱は、民主党財務省に屈し国民を裏切ったこともあって、一世を風靡したといっても過言ではない。
彼が評価されたのは、『権力中枢の崩壊』を世にだすことで、権力の中枢がメルトダウンを起こしており、既に腐り始めている実態をあからさまに暴露したからだ。
しかし古賀の処方箋としての主張は、様々な規制を取り除く公務員改革と天下り斡旋の禁止が柱であり、自由貿易FTAやTPPを礼賛し、当時は新自由主義推進者以外の何者でもなかった。
本来ならば新自由主義を推進する政府、産業界、そしてマスメディアから賞賛されてしかるべきであり、公務員改革の審議官を更迭する制裁は不可解である。
しかし理由は単純明快であり、官僚や公務員の組織は民間のように非情な競争原理にさらされたくなく、年功序列運命共同体による相互扶助で甘い汁を吸い合いたいからに他ならない。
いつの世も権力者たちは例外であり、特権階級として甘い汁を吸い合ってきた歴史的事実を見れば当然である。(社会主義国家でも、官僚はノメンクラートとして特権階級を享受してきた)
もっとも公務員改革や天下り規制はこれまでも何度も取り組まれてきたことで、本質的改革は官僚のサボタージュで機能しなくなることで、結局官僚に丸投げされることとなり、改革を口実に様々な独立法人が立ち揚げられ、益々甘い汁が吸われるシナリオが出来上がっている。
しかし古賀茂明はインタビュでもわかるように実直そのものであり、建て前と本音という慣習に従って行動できず、本気でドンキホーテのように実行しようとしたから、更迭という制裁を受けたのであった。

そして古賀茂明は辞職後日々進化し始め、最近は地方にあらゆる権限や予算を移すことを求め、脱新自由主義の兆候さえ見られるようになって来ている。
すなわち国民の側に立って益々ドンキホーテのように正義と真実を求め、様々な小メディアで訴えている。

原発事故をめぐる政府対応の無責任について(10月19日『ソコトコ』より意見抜粋)http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65770727.html

古賀「そうですね。あの幾つかあると思います。一番大きいのはあの、本当の情報を伝えようというそういう姿勢がないってことですよね。ですからあのまあ、最初からそうですけどメルトダウンがあったのかどうかってのもありますし、SPEEDIの情報も隠しちゃったとかですね。で、だいたいあの、発表される時っていうのはだいぶ前の情報をあとから発表するのが多くて。例えばなんかこんなに高い線量が出てましたよっていうのが、そのなんか、先週そうでしたけど今は下がってますとかですね。」
古賀「全部ね、あのー、要するに下がってからしか出さないとかね。そういう、あの、ま、情報を出さないっていうのが非常に足りないところですね。それから、もう1つは間違いを認めようとしない。」
古賀「これあの、役人には非常に無謬性とかいう言葉でよく言われるんですけど、間違い認めないんですね。間違い認めないと絶対正しい方向に行けないんですよ。間違ってたんだったらごめんなさいって1回言っちゃえば、それまで事を全部チャラにして正しい方向に行けるんですけど。間違い認めないから過去とのその繋がりを、その無理やり無理やり説明しながら行こうとするので、どうしても対応が、おかしな方向に行ったり、あるいは遅れたりするんですね。ま、もう1つ非常に欠けてるのは責任をとらない。それからその責任をとりたくないからリスクもとれないということで、思い切った措置をですね、えー迅速にやるってことがこういう場合大事なんですけども。まあそうすると失敗したらどうしよう、失敗したら誰が責任取るんだってことを考えているうちにですね、結局何も出来ないで後手に回ると、いうことが起きてると思いますね、はい」

*大メディアの原発事故報道について(10月19日『ソコトコ』より意見抜粋)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65770727.html

古賀「そうですね。あのやっぱりこの間の、あの、まあ、既製の大メディアってところのですね、報道の仕方って言うのも相当問題があったとおもいますね」
古賀「なんか戦時中の大本営発表みたい」
古賀「まあ海外の、あの、まあ色んなあの記者とかですね。あの、よく話するんですけど。どうして日本の新聞は本当のことを書かないのかと。」
古賀「いやけっこうね……。ドイツですごく話題になってるんですけど。いややっぱりね、あの……恥ずかしいってことよりもとにかく、その、やっぱりメディアって言うのは権威に対してね、疑ってそのなにかおかしなことをやってたらそれをただしていくって言う……」
古賀「おっきな役割があるんですけど。完全に政府側に立っちゃったっていうですね」
古賀「ええ。これだともう存在意義がないですよね」


天下り原発を止めない理由(10月18日「たね蒔きジャーナル」1より抜粋)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65770370.html

古賀「はい。あのまあこれ原発なんか見ててもわかるんですけれども。その、あらゆる政策をですね進めていくときに必ず、あの官僚って言うのは表向きのきれいな政策目的とは別にですね。あのー、その政策をやるために、えー、例えばこういう独立行政法人が必要ですねとか、こういう公益法人が必要ですねっていうのをいっしょに付けるんですよ、必ず。それでその政策実現するためにはお金も必要ですねっていって予算も取って。それでその予算をそういう法人に流すんですね。それで、その法人から更に民間企業とかなんかに流れていくんですが。そのお金が流れていくそれぞれのところに必ず天下りの人が行けるようになっていて。」
古賀「その予算の中からですね。その人達の人件費が出ると、いう仕組みになってるんですよ」
古賀「ええ。だから表向きはそういう風に、なってるんですけど。その表向きのきれいな政策の絵とは別にですね。その裏側に必ず、そういうその、官僚が天下りのポストを作って、まあなんていうのかな官僚の生活協同組合みたいなものになってるんですね」
古賀「そうです。それをだからみんなでやってれば……あの自分が作ったところに自分が天下りするとは限んないんですけども、全体としてどんどん天下りポストが増えたり、あるいはそれを守っていればですね、みんなのその生活が、その……老後まで安心していられるというそういう仕組みになってるんですよ。で、そうすると何が起きるかっていうと、その例えば原発政策を見直したいと。いうふうに思ってもう原発辞めましょうって仮に政府として決定してもですね。それをやると、その、その関連の団体ってのが要らなくなっちゃうじゃないですか。」
古賀「ええ。だからそうなると、その……じゃあ原発をやめると自分たちの天下り先がなくなるっていう……繋がっちゃうんですね。」
古賀「だからじゃあ原発はやめちゃいけないっていうふうになっちゃうんですよ」

*官僚の生活共同組合について(10月18日「たね蒔きジャーナル」2より抜粋)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65770370.html

古賀「はい。あのまあこれ原発なんか見ててもわかるんですけれども。その、あらゆる政策をですね進めていくときに必ず、あの官僚って言うのは表向きのきれいな政策目的とは別にですね。あのー、その政策をやるために、えー、例えばこういう独立行政法人が必要ですねとか、こういう公益法人が必要ですねっていうのをいっしょに付けるんですよ、必ず。それでその政策実現するためにはお金も必要ですねっていって予算も取って。それでその予算をそういう法人に流すんですね。それで、その法人から更に民間企業とかなんかに流れていくんですが。そのお金が流れていくそれぞれのところに必ず天下りの人が行けるようになっていて。」
古賀「その予算の中からですね。その人達の人件費が出ると、いう仕組みになってるんですよ」
古賀「ええ。だから表向きはそういう風に、なってるんですけど。その表向きのきれいな政策の絵とは別にですね。その裏側に必ず、そういうその、官僚が天下りのポストを作って、まあなんていうのかな官僚の生活協同組合みたいなものになってるんですね」
古賀「その予算の中からですね。その人達の人件費が出ると、いう仕組みになってるんですよ」
古賀「ええ。だから表向きはそういう風に、なってるんですけど。その表向きのきれいな政策の絵とは別にですね。その裏側に必ず、そういうその、官僚が天下りのポストを作って、まあなんていうのかな官僚の生活協同組合みたいなものになってるんですね」

このように元官僚古賀茂明は、官僚政府が国民の利益(幸せ)を最優先し、国民に公僕として奉仕する日本の新しいかたちを求めて、日々進化しながら戦い始めている。

(参考)新自由主義の解説
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B7%BC%AB%CD%B3%BC%E7%B5%C1