2014-01-01から1年間の記事一覧

(199)地域分散型自給社会が創る理想世界への道16最終回・・ドイツに学ぶ理想世界への道

日本は福島原発事故の恐るべき悲劇から3年後原発再稼働に踏み切る(4月12日シュピーゲル誌記事より) 恐るべき人類悲劇さえ顧みない原発再稼働2014年4月12日ドイツの殆どすべてのメディアが、日本の原発再稼働を計る新しいエネルギー計画を厳しく…

(198)地域分散型自給社会が創る理想世界への道15・・『第三次産業革命』(7、絶滅危機さえ無視する世界)

5月初旬ブラジルの極度に乾燥する耕地(写真は南ドイツ新聞2010年5月17日「致命的な気候変動」記事より)人類絶滅の危機リフキンは現在の地球環境の悪化を国連の気候変動に関する報告書から、今世紀末までに少なくとも摂氏3度を覚悟しなければならな…

(197)地域分散型自給社会が創る理想世界への道14・・『第三次産業革命』(6、生けるものすべての権利が認められる日)

世界最大規模のベルリン・ティアハイム(動物の家)にてボランティアで鳥の世話をする看護婦Cさんは、「まだまだ実際は動物の権利は認められていない」と話してくれたが、日本とは比べようもない。すべての生物を含めたグローバルな拡大家族への希求リフキン…

(196)地域分散型自給社会が創る理想世界への道13・・『第三次産業革命』(5、社会に理想を求める教育)

2014年3月20日21日ボーンで開催された包括的教育(障害者と共に学び合う教育・動画・・生徒自身が助け合って学ぶ素晴しさを語っている)互恵的で民主的な水平型学習リフキンは現在の教育を厳しく批判して、「率直に言って、アメリカや世界各国の教…

(195)地域分散型自給社会が創る理想世界への道12・・『第三次産業革命』(4、市場が空気のようになる日)

ZDFフィルムで専門家は巨大電力企業の壊滅的未来を予測している生態系のように機能する市場リフキンは現在の競争原理に基づきデリバティブに肥大する市場を、以下のように協働原理に基づいた生態系のように機能する市場へと究極的に変化すると考えている…

(194))地域分散型自給社会が創る理想世界への道11・・『第三次産業革命』(3、遊ぶために生きる)

フランスの哲学者サルトルは、自由に向けた人間の活動が究極的に遊びとなり得ることを見抜いたリフキンの新しい未来・・・サルトルの“遊ぶために生きる”が実証される時代リフキンは再生可能エネルギーがタダ同然の安さで地域に溢れることも想定しながら、近…

(193)地域分散型自給社会が創る理想世界への道10・・『第3次産業革命』(2、植民地政策の終焉)

ジョンレノンの“パワー・ツウ・ザピープル”は、世界に市民民主主義、そして恒久平和を創れるかリフキンが唱える分散型資本主義とは(注1)(75ページ引用文)つまり、地球上の特定地域でしか見つからない化石燃料やウランといったエリート的なエネルギー…

(192)地域分散型自給社会が創る理想世界への道9・・『第3次産業革命』〈1、提起)

US-Ökonom Jeremy Rifkin mit seinem Werk „The Third Industrial Revolution“: „Wenn man mit der Energiewende angefangen hat, sollte man sich nicht wieder davon zurückziehen. Es ist wie mit Antibiotika - auch da müssen Sie die Packung zu Ende …

(191)地域分散型自給社会が創る理想世界への道8・・蘇るマルクスの理想(後編)

金融取引税推進を確認した2014年2月19日メルケル・オランド会談(シュピーゲルオンラインからの写真)2008年の世界金融危機で、莫大な公的救済なくしては金融デフォルトを引き起こしていたドイツは、前回述べたように戦後の官僚制度刷新で国民奉…

(190)地域分散型自給社会が創る理想世界への道7・・蘇るマルクスの理想(中編)

何処へお金が消えるのか・・publicus-boorbergよりドイツ市民の暮らしが困窮するにもかかわらず、ドイツの個人金融資産は逆に著しく増加した(1980年から2005年までに倍増している)。 それはドイツの金融自由化で住宅債券などの担保債券の証券化が…

(189)地域分散型自給社会が創る理想世界への道6・・蘇るマルクスの理想(前篇)

マルクスは『資本論』で資本主義の不平等を批判し、必然的に起こる経済恐慌などの問題を通して、資本主義社会が最終的に成り立たないと述べている(注1)。 そしてマルクスの理想する社会は、所有欲だけでなく競争心や敵対心もなく、暴力や紛争のない平等世…

(188)地域分散型自給社会が創る理想世界への道5・・官僚絶対主義を革命的に変える3つの方法

国会での松野頼久議員の動物愛護改正法案についての質問日本社会が官僚絶対主義であることは前回のドイツとの比較からも明らかであるが、官僚自身も日本が官僚絶対主義であることを使命としていることは、故厚生省検疫課長宮本政於の書いた『お役所の掟』(…

(187)地域分散型自給社会が創る理想世界への道4・・ドイツがエネルギー転換と平和へ突き進む理由(何故日本は再び戦争に向かうのか)

今問われる「なぜ日本は戦争に向かったのか」ドイツのベクトルはエネルギー転換、そして限りなく平和に向けられており、2050年に向けて突き進んでいる。 もっとも、ドイツの国民が日本の国民と異なっているわけではない。 実際ドイツでは何処へ行っても…

(186)地域分散型自給社会が創る理想世界への道3・・今喫緊に、取り組まなくてはならない平和へのベクトル

2014年1月12日シュピーゲル・オンラインが伝える家庭に優しいドイツ連邦軍世界は機械文明の恩典と功罪をもたらした化石燃料支配の時代から、ソラーエネルギーで解き放たれる時代へ転換しようとしている。 しかし世界の大部分は化石燃料支配の既得権益…

(185)地域分散型自給社会が創る理想世界への道2・・湧き上がる地域からの叫び

今年2014年年頭の新聞社説には、中央の大手新聞は旧体制牽引、もしくは本質的には反対にもかかわらず容認しているのに対して(注1)、地域の地方新聞には既にパラダイム転換を求める時代の要請が感じられる(注2)。すなわち断トツの巨大読売新聞元旦…

(184)地域分散型自給社会が創る理想世界への道1・・年頭に夢見る理想社会

昨年転載した字幕を付けたZDFフィルム『エネルギー転換・電気料金のトリック』では、巨大電力企業の終焉は免れないだろうと示唆していた。 また上の画像の経済学者でエネルギー転換の専門家ウベ・レプリヒ教授は、エネルギー転換は社会システムのラジカル…